たまんないですよねえ。
お店によってタレの味が違い、焼きも違い。
何軒も食べ歩いたわけではありませんが、
私の中でイチバンのお店は、
銀座四丁目「竹葉亭」。
土用の丑の日といえばうなぎ。
私はその少し前に食べることをモットーとしております。
世間の人が一斉に食べ、
いいうなぎが品薄になっちゃう前に。
今年もそのつもりでしたが、
銀座に出る機会がなくて。
そこで、近所のうなぎ屋で手を打つことに。
ここも一回食べに行ったことがあり、
まあまあだったから。
しかーし。
意気込んで行ったら、休みだった。
どうやらこの店、不定休らしい。
サラリーマン風の人がふたりでやってきて、
「あ、休みか」
と言ってたもの。
出鼻くじかれ、そのまま土用丑の日を迎えました。
こうなったら、
うなぎが肥える秋口まで待とうと決心。
そしたら、1週間ぐらいあと、
たまたま主人と銀座方面に用事ができて、
お昼を「竹葉亭」でということになりました。
あの、絶品うなぎが食べられるぅぅぅ。
食べた。
すみません、ぼけぼけで。
デジカメを持っていくの忘れまして、
PHSで撮ったものですから。
これは、「うなぎ丼B」というメニューです。
きも吸は別注文。
主人はあまり興味ないようですが、
私はきも吸も大好きです。
きも吸の思い出をひとつ。
昔、OLをしていたときのこと。
その会社にはお茶汲みをしてくださるおばさんがいて、
社員全員の昼食出前注文も担当してくれていました。
ある年、土用丑の日が平日だとわかり、
うな重をとろうということになったのですが、
私の、
「当日は混むし、前もって食べた方がいいうなぎが食べられる」
という主張が通って、
数日前に食べることになりました。
いざ注文日。
お昼に会社にいる人数を確認し、
出前してくれるうなぎ屋を探し。
実はこれが大変だった。
片っ端から電話したんだけど、
出前をしていないところがほとんどで。
やっと見つけて注文。
そして運ばれてきた、うな重きも吸付き。
女性陣は、お昼を会議室で食べる習慣がありました。
5、6人いたでしょうか。
うな重を前に、いっただきまーすとなったとき、
みんなが口々に、
「きも、苦手なのよね」
と言い出したのです。
「ええっ! 私、大好き」
と言った途端、
私のお椀に、きもがどんどん放り込まれていきました。
全員分のが私のところに。
きも、ゴロゴロ。
私、ウハウハ。
お昼が終わって。
会議室を出たHさん、
席に戻ると男性社員たちに言いました。
「すーさん、女性全員分のきもを食べたので、
きょうは元気ですよ」
笑われたのは言うまでもありません。
「竹葉亭」のきも吸、いい味です。
うなぎ屋は、
うなぎの質、焼き、タレ、
さらにきも吸も重要ですよね。
うなぎは特定のところから仕入れているようです。
箸で簡単に切れ、
口に入れると身はふんわり。
そして、皮がじゃまをしない。
これ、ポイント高し。
以前、スーパーで中国産のうなぎを買って食べたら、
皮がゴムのようだった。
それ以来、国産しか買いませんけど。
「竹葉亭」のタレはかなりあっさりしています。
これが、いい。
私、山椒も好きでしてね。
ガーバガバ振りかけて食べます。
ひと口ずつ、
目をつぶってしみじみと味わいます。
このときばかりは会話もせずに。
ご飯がね、
タレを吸っても最後までふやけないんですよ。
米の種類と炊き方にもこだわっているんだろうなあ。
ただただ、ひたすら、おいしい。
最後のひと口になりますと、
「ああ、これで終わっちゃう」
と、さびしい気がいたします。
味を記憶にとどめるべく、
意識を集中して、食べる。
もっとしょっちゅう食べたいですよ、
「竹葉亭」のうなぎ。
でも、やはり値段が。
たまに食べる、特別なお昼です。
夜のメニューも気になるんですよね。
白焼きで一杯やりたいし、
うざくとか、う巻きなんかもいい。
「夜、ひとりで行ってみたら?
着物着ていればサマになるでしょ」
と、主人。
うんにゃ。
着物着たあたしが、
ひとりでうなぎを肴に飲んでいたりしたら、
これからご出勤の
スナックのママさんになっちゃう。
第一、お昼にだって、
ひとりで行くの、けっこう勇気がいるんです。
女性の単独客は多いから、
大丈夫だとはわかっているんだけど、
私、どうしても緊張しちゃって味がわからなくなる。
それを、夜になんて、無理。

